アヴェスターにはこう書いている?
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岩本啓 著、中曽根陽子 編 『男の子を伸ばす父親の成功パターン55 パパの関わり方で子どもは変わる!』

 この時期は、親に対して反抗的な態度を取るため、「反抗期」と呼ばれたりしますが、子どもにとっては「自立準備期」と言えます。子育てとは、子どもが親離れをして自立できるようにすることを目的だとするならば、この「反抗期(自立準備期)」はとても大切なものと言えます。思春期における第2次反抗期は、一般的には小学校高学年か中学生くらいから始まると言われていますが、最近は早い子では小学校4年生あたりから始まるようです。(p.9)


所謂「反抗期」と呼ばれている時期は「自立準備期」であるという指摘はなるほどと思わされた。

子育ての目的が親離れをして自立できることに置くことも同意見であると同時に、重要な指摘であると思う。

こうした目的意識を持つことなく子どもを溺愛するような類の「子育て」は、ペットを飼うのと実質的には何らの差がない行為ではなかろうか。



 昨今、理数力を伸ばそうということが言われていますが、それらは単に数学や理科の学習をすれば伸びるというものではありません。こうやったらうまくいくんじゃないかと予想を立てて、実際にやってみることが大事なのです。うまくいかなかったら、何が原因なのか、どうすればうまくいくのかを考えて、また実行してみる、その繰り返しが大切なのです。これをするためには、自分にはできるという思いが必要です。(p.14)


少なくとも大学受験までの数学は「頭で考える」ものではなく、「手を使う作業」であると私は考えてきたが、数学や理科で重要なのが「実際にやってみる」ことなのだとすれば、この点については私の認識と共通するものが多分にあると思われる。



 一緒に買い物に行った時に、子どもがねだるままに、買う予定のなかったおもちゃやお菓子を、買い与えてしまうのはしつけにならないと感じている方は多いと思います。……(中略)……。では、なぜこの場面で我慢することをしつけなければならないのでしょうか。
 このケースでは、そもそも何をしにその店に来たのかというと、たとえば夕飯の材料や日用品などを買いに来ているはずです。おもちゃやお菓子を買うことは、その店に来た本来の目的とは違います。本来の目的と違うのだから、見たことで欲しくなってしまったものは我慢すべきだということになるわけです。(p.29)


なるほど。日常的な道徳に関する場面では目的論的な議論が説得力を持つ場面が多い。



一見すると眠い状態と逆のように映りますが、妙に元気になっているようなときは、ほとんどが眠くなっている状態だと思っていいでしょう
 その眠い状態を過ぎると今度は本当に目が覚めてしまい、なかなか眠れなくなってしまいます。ですから、夜8時や9時頃になって何だか妙に元気だなぁと思ったら、なるべく早く寝かせるようにしましょう。(p.41)


これは知らなかった。参考にしたい。



 自分の言い訳を受け止めてもらえず、受け入れられていないと感じながら年齢が上がっていくと、常に自分が正しいと主張したい気持ちでいっぱいになり、自分のミスさえ受け入れることができなくなってしまう危険性があります。(p.46)


なるほど。性格形成に関する一つの経験則か。



最も学力が高いのは、夜9時までに寝る子で、それより遅くまで起きているほど、学力は低下しています。
 また、2時間睡眠が不足している場合、0.05%の血中エタノール濃度とほぼ同じ状態だといわれています(酒気帯びが0.03%なので、0.05%は弱度酩酊状態といえます)。つまり、睡眠不足のまま学校に行くと、酔っ払い状態で授業を受けているということになるのです。(p.49)


なるほど。



運動によって脳が発達する一番いい時期と言われるゴールデンエイジ(3歳から小学校低学年)に体を動かす経験はとても大事だと言われています。(p.57)


参考になる。



ときどき「どうせ明日また出すんだから、片づけなくてもいいでしょ?」と聞いてくる子がいますが、それは単なる言い訳に過ぎません。そして本人もそれはよく分かっています
 ですから時間が遅いからといって、ズルズルと片づけないことを容認していってしまっては、子どもの言い訳を受け入れたことになってしまいます。(p.69)


このようなだらしない仕方で子どもの言い訳を認めてしまうと、子どもは自分のやりたくないことから逃げ続けながら時間を引き延ばしたりするような行動が日常化していくことになるだろう。このような類の子供は人間として成長しないだろう。嫌なことから逃げ続けるだけの生活を重ねるだけだからである。



このように、自分の部屋は自己管理で任せていますが、家族共有の場所は別です。物を置きっぱなしにしてあれば片づけさせますし、洗面所に髪の毛が落ちていれば、掃除をさせています。プライベートな場所と、公共の場所を区別することは当然です。そういう意識を小学生のうちから身につけさせておけば、公共の場所を汚すようなことはしなくなります。(p.70)


家の中にも公共性の度合いがあり、それを適切に教えていくことは確かに重要だろう。例えば、居間で人が多く通る場所で常に寝転がったりするような子どもはしつけられて当然である。



子どもの言う「みんな」は事実上の全員ではなく、気分的な全員(p.73)


確かに。「みんな持っている」「みんなやっている」などというとき、その「みんな」は客観的な全員ではなく、その人にとっての「気分的な全員」なわけだ。

余談だが、「みんなの党」の「みんな」も彼らにとっての気分的な全員に過ぎないだろう。



 人には優位感覚というものがあり、情報を取り入れるときに、聴覚・視覚・身体感覚・言語感覚のどの感覚を使うと最も情報を取り入れやすいのかが異なるのです。(p.101)


本書で一番参考になったのは、この点だった。人にものを教えるときなど、教わる側の人がどの感覚が優位なのかがわかっているとスムーズにいくというわけだ。また、自分がどの感覚が優位なのかを省みるというのも、自己認識を深める上で有益だろう。

ちなみに、余談だが私個人は視覚が最も優位な感覚になっていると思う。声で話を聞くより文字を読んだり、図や表に表すと情報を吸収・把握しやすい。



宿題をやらないというのも、勉強したくないという気持ちも、できない自分を突きつけられることを避けようとしているからかもしれません。このあたりは、本人に聞いてみないと分かりません。しかし、口ではどう言っていても、子どもはみんな勉強が分かると嬉しいし、分からないと悲しいのです。……(中略)……。
 そんな子どもに対して、単に「勉強しろ」「宿題をやれ」と言っても、なかなかやろうという気にはなれないでしょう。(p.107)


妥当である。子どもの頃にやる勉強というのは、基本的に社会が必要とする知識(ある社会で「善く生きる」ために必要としてその社会から認められている知識)の体系なのであって、それができるということが社会からの評価に関わっている。勉強ができるということは、社会から高く評価されることに繋がり、できないことは低く評価されることに繋がるようになっている。(たとえ「勉強ができなくてもいい」と言うことはできても、「勉強はできないほうが良い」とはあまり言われないのはこのことと結びついている。)

宿題をやらなかったり、勉強したくないと思っている子どもに対しては、本書も言うように、単に「宿題やれ」「勉強しろ」といったところで意味はない。むしろ、心理的反発を誘発してしまい逆効果となるだろう。自分でできなくなる地点を一緒に探してやり、その地点を補強してから次に進む、それも保護者や教育者が付き添い、励ましながら、といったような地道な努力が必要になるだろう。

この過程は、ある意味では福祉の分野におけるパーソナル・サポートと似ているかもしれない。

ちなみに、生活保護受給者などで年齢的にも身体的にも就職可能であるにもかかわらず、ケースワーカーから就労指導などを受けてもどうしても働こうとしない受給者が存在するが、彼らもここで勉強で躓いている子どもと同じである。社会の中で仕事をしていくにあたって能力的に不足している面があり、仕事をすること自体に自信を失ったり、仕事がうまくできないため会社の中で冷たく扱われたりしてきた経験が彼らを消極的にしているという面は多分にあると思われる。そうした人々に対して、単に「ハローワークに行きなさい」「面接を受けなさい」と言ったところで求職活動はしないだろう。このことはそうした人々と面会したことがあるならば誰もがどこかで感じたことがあるのではなかろうか。

福祉と教育には似た部分も多いのかもしれない。上で述べたような支持的な支援は、時間と労力がかかるという難点があるから、できるだけ道から外れないようにすることもまた重要ということだろう。


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