アヴェスターにはこう書いている?
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シーナ・アイエンガー 『選択日記』

 選択をするとき、私たちの脳は近道をしようとします。これが、直感を使った選択です。直感が判断のよりどころにするのは記憶です。
 ところが記憶は一定の方向に偏っています。(p.20)


直感的な選択は近道をしようとしていることだというのは、なかなかうまい表現かもしれない。そして、直感的な判断をする際には、記憶の偏りが選択を偏らせるというのであれば、やはりその偏りについて知っておくべきだろう。感覚を刺激する鮮明な記憶や選択肢のうち最初と最後に接したもの、接する頻度などに依存することが本書では簡潔にまとめられている。



 「マシュマロテスト」が研究として優れているのは、被験者の子どもたちを、10年後、さらに成人後も、追跡調査している点です。
 テストでは三割の子どもが、15分我慢して、戻ってきた白衣の研究者にお菓子を二つもらうことになりましたが、10年後の追跡調査では、我慢できた子どもたちは、我慢できなかった子どもたちに比べて強い友情で結ばれ、困難な状況に適切に対処する力があり、行動上の問題も少なかったのです。大学進学適性試験(SAT)のスコアも平均で210点も、高いことがわかりました。
 さらに成人後の追跡調査でも、このグループは、喫煙率や違法薬物の経験率が低く、社会的経済的地位も高く、修学年数も長かったのです。(p.30)


マシュマロテストについてもっと詳しく知りたい。



 太りすぎはよくないこととはわかっていても、ついつい間食に手を出してしまう。試験があって勉強しなくてはならないのはわかっていても、ついついテレビを見てしまう。
 ……(中略)……。
 どのようにしたら、目先の誘惑に負けずに、長期的な利益を考えた行動をとることができるでしょうか。
 ……(中略)……。
 つまり、テレビのある家では勉強せず、図書館を使う。あるいは、家にはお菓子をおかないように家人に頼む。そうしたことによって、「選択」の余地をなくしてしまい、勉強することや、ダイエットを「習慣」にしてしまうのです。(p.38)


習慣というと、ジョン・ロックの教育論を想起してしまうが、それは措いても習慣づけは広い意味での教育の最重要課題の一つであると思う。特に年齢の小さい頃、それも小学校の前半くらいまでが重要なのではないかと感じる。



 子どもにやらせたくないことは、禁止しつつも、裁量の余地を若干残しておくことで、心理的反発を小さくし、それに惹かれる気持ちを抑えることができます。(p.40)


なるほど。子どもに限らず使えるテクニックだと思う。



 プロコンリストに限らず、理性で行う選択には、致命的欠陥があります。それは具体的なもの、定量化できるものに偏ったデータに頼っていることです。定量分析では扱いにくいもの、たとえば感情に関わる考慮事項は、ないがしろにされがちです。その結果、理性的な分析のはずが、偏ったデータをもとにした推論になってしまうのです。(p.42)


なるほど。直感だけで選択すると記憶の偏りによって誤り、理性だけで選択するとデータの偏りによって誤るわけだ。



人生を幸せだと思える人は、自分の欲しいものを手に入れた人ではない。手に入れたものを欲しいと思える人が幸せなのだよ」(p.54)


幸福感や満足感の高い人生というのは、確かにこういうものかもしれない。


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