アヴェスターにはこう書いている?
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片倉佳史 『台灣風景印 台湾・駅スタンプと風景印の旅』

 続いて、景勝地と観光スポットである。ここには温泉や史蹟といった類も含まれている。ただし、これらが図案の主題になることは少なく、脇のほうに添えられるという程度の扱いが多い。もちろん、これは時期によっても変化はあり、旅行ブームが定着した1935(昭和10)年前後のスタンプでは、こういったものを中心に置いた図案が見られるようになってくる。

 さらに、伝統工芸や特産品も取り上げられている。特産品は南国らしさを強調するためか、フルーツが取り上げられることが多かった。パイナップルやパパイヤ、バナナのほか、レンブやザボンなどが複数の図案で見られる。中には外枠がそのままフルーツの形になっているスタンプもある。また、地場産業も少なくない。これは平鎮の茶、苑裡の帽子などが挙げられる。

 以上に対し、取り上げられることが少なかったのは、風俗や伝統行事である。これは統治者が土着の文化をあえて避けたという推測ができる。全体として、戦前のスタンプは新領土である台湾の発展が強調されている。これは鉄道が台湾総督府の直営事業であり、スタンプも統治者の観点で扱われていたことを意味している。(p.9-10)


これはスタンプによく用いられた図案を類型化して説明している件の一部である。

旅行ブームが昭和10年頃にあったというのは、当時の交通や文化交流や物流などを考える上で重要なトピック。

フルーツなどの図柄が用いられるというのは、台湾大学の建築などの装飾でも見たことがあり、スタンプに限らない傾向と思われ興味深い。

楽しげなスタンプですら統治者の観点で扱われていたという指摘も様々な図像を分析する際の一つの視点として持っておきたいものの一つである。

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