アヴェスターにはこう書いている?
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塩野七生 『レパントの海戦』

 椅子は、トルコではその上にあぐらをかいて坐る式で、それに適して広くゆったりし、高さも低い。現代の、内部につめものをし、外側を種々の布地でおおった、坐り心地のすこぶる良いソファや長椅子は、実は、トルコ式椅子「ディヴァン」を改良したものなのである。
 トルコ宮廷の閣議室は「ディヴァン」と呼ばれたが、これも、この部屋がこの式の長椅子で埋まっていたことから生まれた通称であった。現代のイスタンブルの街には、ディヴァンという名のホテルがあるが、長椅子のほうではなく、閣議とか閣議室を意味したいのだと思う。
 イタリア語では現在でも、長椅子のことをディヴァーノという。ソファも、同じ意味の言葉に属す。英語でも、ソファとかディヴァンとかいうのではなかったろうか。ディヴァンという語自体は、語源を、アラブかペルシアに求められる言葉であった。
 西欧でこの式の椅子が流行りはじめたのは、17世紀に入ってからで、18世紀のロココ時代に、最も美麗なものがつくられている。16世紀以前の西欧には、この式の椅子や長椅子は、オリエントからもちこまれたものでないかぎり一つも存在しない。ルネサンス時代の長椅子といえば、木製の長櫃であったからだった。(p.222-223)


西欧から世界に広まったもののかなりの部分は中東に起源を持つものであるが、長椅子もそうだったらしい。



 現代はユーゴスラヴィアであるダルマツィア地方にいたっては、鐘楼から町のつくりまで、ヴェネツィアとあまりにも似ているのに、住民がスラブ系に一変した現代でさえ驚かされる。この地方が、ヴェネツィア共和国の経済、軍事圏に属していただけでなく、文化圏にも属していたからだった。(p.232)


ヴェネツィアはなるべく早いうちに訪れてみたい地の一つなのだが、どこと組み合わせていくかという点でいろいろと迷っていたりする。ダルマツィア地方と組み合わせるという案が浮上してきた。

なお、ダルマツィア地方は、この小説が書かれた時点ではユーゴスラヴィアの一部だったが、1991年のクロアチアの独立によって今はクロアチア領である。

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