アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
プロフィール

ツァラトゥストラ

Author:ツァラトゥストラ
「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

FC2ブログランキング

FC2ブログランキング

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

山路勝彦 『近代日本の海外学術調査』

 西欧近代社会が科学技術と産業の発展を誇示する目的で開催した万国博覧会が、植民地統治の成果を誇示する機会でもあったということは、今日ではよく知られている。(p.20)


近代の歴史に関心がある人やポストコロニアリズムに関心がある人なら、ある程度広まっていると思うが、一般人にはそれほど広まっていないように思う。その意味ではもっと啓蒙的な著作なども書かれてよい話ではないかと思われる。



 だが、こうした雑多性のなかで、いまだ民俗学と民族学とが意識のうえでは分別されていなかった当時において学会の名称に「民族」という用語が用いられていたことに、何人かの読者は戸惑ったようである。「民族」という言葉は、国粋主義の高まりのなかで、1890(明治23)年前後からしだいに使われ始めたと考えられている(安田浩「近代日本における<民族>観念の形成」『思想と現代』31号)。いうなれば、それは政治的色彩をもった言葉であり、「国民」という語と同義語として使われていたようである。それだから、論文を読んだ一読者のなかには内容本位にみて「民俗」としたほうがよいと感想をよせる人もあらわれてくる。この学問の名称が揺れ動いた背景には、大正期における「民族」という用語の不安定さが潜んでいたのである。(p.56)


「民族」という用語も、それほど古いものではないということを押さえておくのは重要と思われる。

スポンサーサイト

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://zarathustra.blog55.fc2.com/tb.php/721-4f5f4c5f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)