アヴェスターにはこう書いている?
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小名康之 『ムガル帝国時代のインド社会』

アクバル時代後期から始まった宮廷とヨーロッパ人との交流はムガル宮廷絵画やムガル建築物のデザインに大きい影響をおよぼした。(p.30)


具体的にはどのような影響なのか?今度訪問する際に見てくることができればよいのだが。



 ムガル帝国中央は、マンサブダールの窮乏化を防ぐためにジャーギール地収入の確保をはかった。早くから、イジャーラー(徴税請負制度)導入によって税収の増徴をめざした。これは、入札によって税収の最高額を申し出た者に徴税を請け負わせる制度であったが、在地農民の反発は大きく、思うほど帝国の税収があがったわけではなかった。しかも、これが逆に農民反乱をまねき税収が減った。そもそも、複雑な土地関係の事情をよく知り、在地農村・農民を把握している者は地方の県、郡の有力層(ザミーンダールなど)であって、請負制を取り入れても実際に落札するのは彼ら地方の有力層であった。
 農民反乱とあいつぐ遠征で、帝国の中央が直接に把握する領域は減る一方であり、税収の落ち込み、ジャーギール地収入の減少が進み、他方、税収強化は反乱をまねき、帝国の財政難は深刻となり、ムガル帝国は内部から崩壊することになっていった。(p.78)


アウラングゼーブ帝の時代の財政状況等についての叙述。

徴税請負制の導入によって徴税する人を「競争」によって選別した結果、税収が落ちたという話は興味深い。現代社会で公共的な領域を民営化すればうまくいくわけではない、ということに通じる。

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