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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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ディドロ 『ブーガンヴィル航海記補遺』

オルー:この国では、子どもが生まれるのはいつでも運のいいことだし、子どもが死ぬのはいつでも嘆きと涙の種なんだ。子どもは大事な財産だ。やがてかならず一人前の大人になるんだからね。・・・(中略)・・・

司祭:それにしても、子どもが役にたつようになるまで、ずいぶん長く手間がかかるじゃありませんか。

オルー:おれたちはこの国の全産物の六分の一を子どもの養育費と年寄りの扶養手当にあてている。この手当ては、子どもや年寄りがどこに住もうと彼らについてまわる。だから当然タヒチ人の家庭は、家族がふえればふえるほど豊かになるわけだ。

司祭:えっ、六分の一も。

オルー:人口の増加を奨励し、またみなの関心を老人の尊重と子どもの養育に向けるには、これが確実なやり方なんだ。(p.379、強調は引用者)



この対話は、現代の日本の社会にも有益な示唆を与えてくれる。

全産物の六分の一というのは、GDPの六分の一を老人と子どもの養育に関連する出費に当てるということだとイメージすれば当たらずとも遠からず、だろう。つまり、年金、介護保険、老人の医療費、義務教育費、児童手当、出産一時金などの類に80~85兆円ほど出費すると考えればいい。

しかし、これは日本の政府の一般会計の財政全体でこの程度しか支出していない。

現在の日本ではこの程度の財政支出のうち、子どもや老人のために使われているのはどの程度だろうか?はっきりと特定するには多少の調査が必要だが、それほど多くの支出はしていないし、財務省はさらにそれを削ろうとしていることも確実である。

むしろ、本書に書かれているタヒチのような社会に近づける方が望ましい、というのが私見である。
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