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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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マルク・ブロック 『封建社会1』(その2)

12世紀中にローマ法はいろいろな学校に侵入した。・・・(中略)・・・
 その地方の慣習法の伝統がローマ法の刻印を強く保っていた南フランスでは、やがて法学者たちの努力によってローマ法原典の参照が可能になり、その結果、このローマ法という≪成文≫法は、一種の一般法の地位にまで引き上げられ、明らかに矛盾する慣習がない場合に適用された。このことはプロヴァンスにおいても同じであった。そこでは、早くも12世紀中葉ごろユスティニアヌス法典の知識が素人にも非常に重要であると考えられ、俗語による要約を作成しようとする関心が高まった。他の地方では影響はそれほど直接的ではなかった。(p.110)


南フランスは「地中海世界」であり、ローマ帝国の遺産が色濃く残されていた。北方世界は違った。

フランス本部およびブルゴーニュにおいては、一連の影響の協力によって、封建時代の第一期の間に、古い社会的語彙が真に除去されるに至った。成文法は忘れられていた。フランク時代のサンス帳のうち、ある数は消滅し、他のものは、多くの領主地の構成に混乱が生じたため、また用語が変化したために、利用・参照に非常な苦労を要した。最後に、領主と裁判官は、一般に余りにも無知であったので、豊富すぎる法的記憶で困ることもなかった。(p.231)


マルク・ブロック自身もイル・ド・フランス周辺に対して同情的であり、南フランスを「結局は取り残された地域」として扱おうとするが、それでも認めざるを得ない違い、それも南フランスの方がより洗練されていたという事実は重要であると思われる。

個人的な課題としては、こうした「地中海世界」と「アルプス以北の世界」との相違はどの時期までどのような形で存在したのか、という点である。様々な領域で時には影響を与えあい、時には融合を拒んできたのであろうが、そのあり様がいかなるものであったのか、興味がひかれるテーマである。

ちなみに、これに関連して、印象派など19世紀末から20世紀初頭のフランスの画家たちの多くが南フランスを訪れたことなどもこうした長期持続的な要素と関連があるように見える今日この頃である。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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