アヴェスターにはこう書いている?
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『新建築 2010年2月臨時増刊 三菱一号館 Double Context 1894-2009 誕生と復元の記録』

また、民間の洋館は好んで角地に位置を占め、その角の部分に塔を上げるのが彼らの力の誇示となっていた。丸ビルに塔がないことは、当時としてはかなり珍しいことだった。角地に建つにもかかわらず、塔を持たないことの内に、このビルの都市的な意味が込められている。角地に塔を建てることが意味を持つのは、その建物がランドマークとして際だっている場合である。同じようなビルが林立してしまえば、塔を建てるデザインは児戯に等しくなる。そして丸ビルこそ、塔を建てるデザインが児戯に堕したことを示す記念碑だったのである。(p.26)


個々の建築のデザインと都市全体の景観とは相互に影響しあう。



それまでこの場所に建っていた「三菱第2号館」が角地に入口を開いていたのに対して、「明治生命館」は皇居の濠に面した日比谷通りに正面を向けている。馬場先通りに沿って伸びるそれまでの「一丁倫敦」からの脱却である。(p.28)


入口が角地にあるか道路に面しているかという違いが、都市をどのように形成するかということにも関わることがある。興味深い。

ここで、大きな建築の入口の場所について、少し思いついたことがある。先日台湾に行き、日本統治時代の建築を見てきたのだが、台北にある監察院(旧台北州庁舎、1915年竣工)や台南にある国立台湾文学館(旧台南州庁舎、1916年竣工)は、角地に入口があったということに気づいた。古い大規模建築には割と角地に入口がある者が多いのかもしれない。(なお、これらの建物の場合は塔を建てるというよりはドームを頂くことで存在感を主張していたように思う。)

また、どこに入口があるかということと都市の構成との関係ということは、あらゆる場合に関係があるかどうかは別としても、その建築の性格などを考える際に考慮に入れるべき要素かもしれない。

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