アヴェスターにはこう書いている?
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森川清 『権利としての生活保護法 その理念と実務』(その4)

 預貯金調査では、現在の預貯金ではなく、最近1~2年間の異動状況を調査すべきである。ちなみに破産手続においては、破産者は最近2年間の預金の異動状況の提出を求められる。
 これにより、直近に解約された預貯金や負債の状況、生命保険の加入状況、稼動収入の状況も把握することができる。(p.166)


生活保護申請時の預貯金調査が申請時点の状況を調べるだけであることに対する批判。こうして過去からの金銭や資産の状況を調べることにより、被保護者の負債の状況をより的確に調査することができるとともに、不正受給の防止にも相応の効果が期待できると思われる。即座にこの方式を導入すべきであろう。



 例えば、高校進学支援プログラムを行っている板橋区福祉事務所における被保護世帯の中学卒業者進路先は、実施前の2004年度には未進学が6.8%であったが、2007年度には3.5%に減少した(p.217)


どのような内容のプログラムなのか興味があるところである。



 貧困は、単に生存権の剥奪だけではなく、自由権や参政権の行使も困難にし、民主主義社会を蝕み、戦争をしやすい構造を生み出していく。自由、民主主義、平和主義とも密接に結びついているのである。(p.220)


かなりマクロな見方をすればこうした関連性はあるだろう。しかし、貧困の問題を取り上げる場合、対象とすべきは生活保護ではないというのが私見である。それ以前の段階の社会的セーフティネットが重要である。



 その中で、生活保護についていえば、ほかの制度に主役を任せ、生活保護の役割が小さくなるような社会を実現していかなければならない。(p.221)


上で述べた私見と同じである。生活保護の制度や運用を云々する前に、まずその前の段階の社会保障を議論すべきである。「格差」が取りざたされるようになって以降、私も「貧困」の問題の重要性に気づき、生活保護などを少し調べるようになっているのだが、生活保護を調べれば調べるほど、ここをいじっても社会はほとんど改善されないという現状が見えてきている今日この頃である。

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