アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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大江健三郎 『沖縄ノート』

人類館事件から、現在の、沖縄では英語が日常語か、と訊ねるたぐいの、およそグロテスクなほどにも歪んだ「現実そっくり」の様ざまな神話が、沖縄には数かぎりなくころがっていて、本土の日本人の、無知による、沖縄イメージの単純化は広くゆきわたっている。そこからくる差別の積み重なりの総量は膨大なものだ。(p.190)


こうしたことは「本土」と「沖縄」の間だけでなく普遍的に見られる。例えば、中国で2005年にいわゆる「反日デモ」が起きた頃には中国の人々のほとんどが「日本」を嫌っているかのようなイメージが流布したり、9.11テロの直後にはイスラームというと「怖い」というイメージが流布したり、といったものは比較的記憶に新しいところであろう。

「無関心を背景とする無知」が、こうした事態の背景にほとんど常にあるように思われる。「知らない」が故に、共感もできず、他者として認識される。この区別と「『無』関心であり、知ら『ない』」という否定が常に同時に存在するため、単なる「区別」では終わらず、否定的な評価を伴う「差別」になってしまう。

こうした「差別」は現実の利害関係と結び付くとき、単なる価値観や認識の問題を超えて作動し始める。

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