アヴェスターにはこう書いている?
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柴辻政彦 『塼塔 中国の陶芸建築』

中国北方地方には「塼」の塔が多いのに対し、南方には「木造」の塔が多く、それも木造の特徴を生かして跳ね上がる屋根の優美な建築が目立ちます。(p.29)


北方は西方(中央アジアを経由した中東)との繋がりが相対的に強いこととも関連しているように思われる。



北京市は昔から北東地区にくらべて北西地区が開けています。(p.105)


北西方面は交易の重要な地域だったことを反映している。



 紀元645年、玄奘が16年かけたインド-中央アジアの旅から帰国し、新たな経典と七体の塑像仏を持ち帰ったことが、唐の仏教建築と美術に一層の刺激をもたらうことになりました。長安の都に「大雁塔」が建設され、玄奘が持ち帰った経典が納められ、皇帝によって仏教が庇護され奨励されます。つまり、寺院に免税措置がとられる換りに、帝室を支援し、民衆を善導するという治安の政策と軸を一つにしました。(p.150)


宗教とは信仰である以上に、人間集団を構成する際の形式の一つであり、それ故に政治的なものである。「合理化」された教義は、現代の政治におけるイデオロギーに相当するものであったと言って良いだろう。



 しかし、唐の仏教は「聖」と「俗」が混同され始めます。
 仏教寺院の伽藍や仏教仏画を依頼する富裕な人々は、お釈迦さまの脇に侍る「脇侍仏」や「飛天」を自分たち一族に擬えて描かせるといういうことに傾斜していきます。石窟の仏壁画さえ、まるで宮廷生活そのものの華麗な風俗画のように伝えられるものが少なくないのはこのためでしょう。(p.150-151)


どちらかというと、どこにでもある現象と言えそうである。宗教なるものが政治的であることがここにも反映しているといえるだろう。現在なら芸術としてカテゴライズされる作品群のパトロンが常に金持ちであることは仏教でも同じである。



明・清時代の塼塔は、やきものの釉薬技術が反映してどの塼塔もきらびやかな「瑠璃塼」で彩色されましたが、隋・唐時代の塼塔は無釉の「土の呈色」のままです。(p.163)


これは塼塔を見る際の、時代識別のメルクマールの一つになるだろう。

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