アヴェスターにはこう書いている?
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三井圭司/東京都写真美術館 監修 『写真の歴史入門 第1部「誕生」 新たな視覚のはじまり』

 51年、フランス政府は、国の歴史見直しと国威発揚のため、「歴史的記念物委員会」を発足した。(p.37)


写真は誕生してから間もなく、このように「国民国家およびナショナリズムの形成」に利用されることになった。その国の「歴史的遺産」が撮影され、「これが我々の遺産である」ということが刷り込まれ、また、オリエント(エジプトや中東)の歴史的遺産も撮影されることで、「彼ら」との対比の中で「われわれ」が形成されていく。考古学的調査・歴史学や東洋学・サイード的な意味でのオリエンタリズムとも連動し、それをさらに広めていくメディアとして写真は活用された。そこに各国の政府が絡んでいることも見逃せないだろう。

本書は写真の黎明期における技術や社会の中での位置づけなどがコンパクトにまとめられており、非常に参考になる良書だった。過去に美術館などを見てきた中で、20世紀には、絵画がエネルギーを持つ時代は終焉し、写真の方が遥かにパワーがあると感じたことがあるのだが、本書を読んで、写真の歴史も社会一般の技術の進展や他の芸術分野との連携もかなりあり、学んでみると面白そうな分野であるという認識を得た。

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