アヴェスターにはこう書いている?
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佐藤喜彦 編 『【中国の大学生】 素顔と本音 日本語でつづる「日本、そして私の国」』
本書のタイトルに「素顔と本音」と書かれているが、私が読んだ限りでは、むしろ日本や中国についての意見の「模範解答集」という印象が強い。もちろん、単なる模範解答ではなく、その中からも本音が透けて見えるものもあるが。

まぁ、それはさておいても、それなりに中国に対する理解は得られる本であったと思うが、本書の続編にあたる日本に来た留学生が書いたものと比べると明らかに考え方が画一的であることなどが感じられた。

例えば、大学生の恋愛について、大学在学中の恋愛に賛成の意見も反対の意見もあったが、どの意見も共通して大学生の間は「学業>恋愛」という序列であるということが述べられていた。これは大学の授業で書いた作文であることなども影響しているかもしれないが、本書出述べられている意見のある種の「画一性」の典型であったように思う。

留学生は日本国内でも住んでいる地域が異なるなど、環境条件に相違が大きいが、本書で取り上げられた大学生はそうではないという要因も画一性の要因ではないかと思われるのだが、大学生も留学生も「我々中国人は努力して中国をより高い地位にまで発展させなければならない」という発想が共通である点はそれでは説明できないため、(テーマによって濃淡はあるにせよ)やはり中国国内で彼らが浴びてきた言説や社会状況が彼らの思想形成にかなり強い影響を与えているものと思われる。



中国の大学入試(六月入試、九月入学)は一人が三つまで「大学・学部」を志望でき、全国統一入試の得点によって進学先が決まるシステムだ。仮に第一志望の大学・学部の合格点に達しなかった場合には、第二志望へ。それにも及ばなかったら第三志望へとまわされるのだ。大連でも、ハルビンでも、日本語専攻の学生の大半は英語学科を志望しながら日本語学科にまわされてきた学生たちだった。(p.12)


本書の続編を本書に先んじて読んだ際に私が予想したことは、概ね正しかったようだ。

私はその本を読んでいて、日本に留学に来る学生達について、「日本なんかに来るくらいならアメリカの大学に行った方が良いんじゃないの?」という疑問をもったのだが、その際次のように書いていた。

「そこまでは受験競争に勝ち残れないが、それなりのレベルのエリート」にとっての留学先なのかもしれない



日本語専攻の学生だった人が日本に留学に来ているとすれば、私の予想はかなり当たっていたことになりそうだ。
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