アヴェスターにはこう書いている?
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野村證券金融経済研究所、山口正章、郭穎 『チャイナマネーの時代 世界を動かす中国経済』

 「世界一」という結果は、一般の中国人にとっては耳触りよいものかもしれない。しかし、中国経済の舵をとる政策当局は、頭が痛い問題であることを理解している。中国の世界経済に占めるプレゼンスが高まれば高まるほど、中国の存在が「池の中の鯨」にたとえられる状態となり、持続的な成長が難しくなってしまうという事実である。高度成長期における人口がおよそ一億人であった日本では高度成長を持続することができたが、十三億人の人口を抱える中国が、日本と同じ成長モデルをとることができないことを、政策当局者はよく理解している。(p.10-11)


中国の経済的な水準は国を単位とするとすでに大きなものになっているが、個人の生活水準などはそれほどではない。その意味では上記の表現にはやや誇張はあると思うが、エネルギーなどの資源が不足気味になっていく(入手困難になっていく)という意味ではそれなりに的を射ていると思われる。



 チャイナマネーの影響力が今後高まることは間違いない。しかしながら、人民元改革が完了する(すなわち、人民元が完全な変動相場制に移行する)までは、オーバープレゼンスとも言える状況を作り出されてしまう可能性がある。影響力を増すチャイナマネーを活用して中国が国力を増していくのか、円高バブル時の日本がそうであったように、チャイナマネーの暴走を許してしまうのか。現時点では、その見極めは難しい。中国全土十三億人から選ばれた指導者が、日本の失敗を教訓にし、チャイナマネーとどう格闘していくのか、今後の五年間に注目していきたい。(p.254)


ここで示されている二択について言えば、どちらかというと前者の可能性が高いだろう。後者の現象はより事件史的なレベルの問題として表面化すると思われるが、前者は変動局面的なレベルの問題として進展するだろう。

私見では、むしろ問題は、20数年後の中国で人口構造が現在の日本のように高齢化した頃に、流動性、人民元の相場、財政状況、そして医療・社会保障制度の整備状況がどのようになっているか、というところにある。その頃までは大局的に見れば中国経済は順調に進むことができるはずである。

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