アヴェスターにはこう書いている?
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時田慎也 文、岩間幸司 写真、旅名人編集室 編 『旅名人ブックス 中国・江南地方 上海周辺、水郷地帯の美しき町々』
蘇州の留園について。

 庭はすぐには現れない。邸宅に入ると、まず小部屋がある。そこを通って奥へと進む。格子窓の向うに庭園が見えた。横にある窓からも、違う風景が見える。池があった。だが、庭の全貌は分からない。建物の外へ出て、初めて庭園を見渡すことができた。窓から庭を少しずつ見せるのは粋な演出だった。格子があり、窓の形や大きさが異なるので、そのたびに庭の印象も変わってくる。窓枠は額縁の役割を果たしていた。(p.26)


こうした演出を楽しむことができるためには、ある程度の素養が必要であるように思われる。



 甪直は米の集配地であった。中心から少し南の運河沿いにある万盛米行は、かつての集配所である。ここには、叶圣陶(イェシェントウ)という人物の文章が掲げられていた。農民たちは地主から土地を借りて、米を作っていた。収穫した米は、苦労の末にここへ運ばれた。だが、地主たちは様々な手段で取引をごまかした。その卑劣さと、農民の悲劇が書かれているという。1910年代のことである。その文章は、現在、教科書に掲載されているため、甪直は中国全土で知られるようになった。(p.49)


私がここで注目したポイントは2つ。一つは江南は穀倉地帯であり、米が主要な産物の一つであったことがここに反映していること。もう一つは、地主の卑劣さと農民の悲劇が現在の教科書に載っていることは、この点が中国で共産党の正当性を確保するための重要な根拠の一つとされていることによっている。改革開放以後の中国では、この点についてジレンマがあることはしばしば指摘されるところである。
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