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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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豊下楢彦 『安保条約の成立――吉田外交と天皇外交――』

 このダレスの議論には、これ以降の交渉において米側が展開することになる基本的な“論理”がうちだされている。つまり、占領期と同様の基地機能を維持することは米戦略にとって「根本的な問題」であるにもかかわらず、それをあくまでも「援助」として日本側に“借り”を負わせるかたちにしたうえで、その“代償”としていかなる「貢献」を日本は果たすのか、具体的には再軍備をおこなうのか否かを追及していく、ということなのである。
 ここでは、本書の冒頭でふれた西村の議論のように、日本が基地を提供しアメリカが日本を防衛することで「共同防衛の関係」に立つということ、基地提供の見返りにアメリカが日本を防衛することによって双方の“貸し借り”の関係が成り立つという論理が、日本の再軍備による「貢献」如何という問題に、見事に“すり替え”られているのである。(p.50)


これは1951年のことである。このときのアメリカ側の論理が、現在の「改憲派」や自民党の代議士の大部分が使用する論理とほぼ重なるものであることは注目に値する。

例えば、これは、現在言われる「国際貢献」が「アメリカへの軍事的な貢献」を意味することの淵源でもあるだろう。



 ダレスは、対日講和条約草案をはじめて公表した三月三一日のロサンゼルスの演説で、「もし日本が希望するならば、〔米軍駐留を〕同情的に考慮するだろうと公開の席上でのべた」と、ふたたび二月二日演説をとりあげたうえで、「安保保障にたいし頼むに足る貢献をなす能力を有する国は「無賃乗車」してはならない」と強調した。ここに、今日にいたるまで日米関係を“規定”してきた「安保タダ乗り論」の“起原”をみることができるのである。(p.75、本文の傍点部→引用文では下線)


恐らく「思いやり予算」もこの発想の延長上に位置づけられるであろう。
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