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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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二宮厚美 『憲法25条+9条の新福祉国家』

現代は、1930年代のニューディールが事実上依拠し、またベヴァリッジが依拠したケインズ主義的福祉国家思想が、ほかならぬ帝国主義陣営の新自由主義によって、無残にも攻撃にさらされている時代である。
 これは25条の対決する相手がその姿形を変えているということを意味している。(p.74)



私としても、新自由主義の脅威に対して無防備な世論が形成されている現状に対して危うさを感じており、著者の時代認識には共感できる。そうした時代だからこそ25条の生存権を強調するという戦略も妥当である。

ちなみに25条の条文はは以下の通り。

第二十五条{生存権、国の生存権保障義務}すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進につとめなければならない。



二宮氏の著書はこれまで何冊か読んできたが、本書は以前の著書と比べるとキレがあまりなかったと感じた。(それはジェンダー・エクィティにこだわって書いていることとも関係があるかもしれない。)しかし、後半で展開された賃金論には共感するところが多かった。

絶対水準としての家族賃金それ自体は破壊されるべきものではなく、労働者家族の生存権からみれば、むしろ擁護されるべきものということになる。(p.160)



この点でもまさに現代の労働環境は最低生活保障の切り崩しが行われつつあるのであり、守っていかなければならない権利を明示したことには意義がある。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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