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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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佐藤武敏 『長安』

つまり黄土は農業に好適な土地である。西安周辺で早くから農業が営まれ、聚落が発生するようになったのも、そうした恵まれた自然環境によるのである。(p.17)

 西安地方の農業の発達は土壌だけでなく、河川に負うところが多い。そのあたりには多くの河川が流れ、時代により水道が変化した。(p.18)

高祖は決定しかねていたが張良が婁敬の説に賛成したので、長安の首都が決定したという。張良のことばは次のようになっている。

 [洛陽は]土地が狭く方数数百里にすぎず、しかも痩せていて、四方から敵を受けます。これは用武の国ではありません。ところが関中の地は、殽山、函谷関を左にし、隴山、蜀の岠山を右にし、沃野千里、南には巴、蜀のゆたかさがあり、北には胡、大宛との通商の利益があり、三面(南北西)は天険のへだてがあり、ただ一面(東)をもって諸侯を制すればよいのです。・・・(中略)・・・

 以上、婁敬と張良の説によって考えると、長安が都として撰定された理由は、一つは軍事的な要衝であること、もう一つは農業生産にめぐまれている地域であること、に帰することができるであろう。(p.40-41)



以上、西安が都として選ばれた理由に関連する記述の一部を引用した。交易の要衝である点について本書では扱いが軽い。この本の原本は1971年に出たものなので(本書はそれの改訂版)、そのことが影響しているものと思われる。

本書が今書かれるなら、異なった地域間の交通の要衝たりえた地理的な位置がもう少しクローズアップされているだろう。

実際、婁敬と張良らの説でも、大宛との交易について書かれているのに、著者は、これをまとめる際に軍事と農業にしか触れていない。これは不当だろう。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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