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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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大西みつぐ 『デジカメ時代のスナップショット写真術』

 そんな優れた写真を見るにつけて思うことは、少なくともスナップショットは単なる「ジャンル」や「撮り方」ではなく、時代、社会、世界ときっちり対峙していく「仕事」ではないかということだ。あるいは、写真家の積極的な態度そのものではないかと思えてならない。(p.46)



この考え方は本書に一貫して見られる。




 もともとスナップショットとは「急に射落とす」という意味の狩猟用語からきていた。・・・(中略)・・・狩人が槍や弓矢などを使い、大地を駆け巡り動物を狙うという身体感覚がその原点といえる。身体の自然な反応、直感に頼るべきところも大きい写真撮影のひとつの方法なのだ。(p.46-47)



ここにはある種の攻撃性が含まれる。だからこそ、(大抵の場合、)被写体に対する敬意や愛情が必要になるという面もあるのだろう。




あらかじめあまり言葉で行動を規制しない方がよいだろう。テーマなど撮っているうちに出てくるだろうぐらいの気持ちでもよいと思う。
 もちろんルポルタージュのようになにがしかの問題意識に支えられテーマを設定し、そのことについての調査、分析を綿密に行い、取材撮影していくというオーソドックスな方法も選択できようが、カルティエ=ブレッソンの「逃げ去るイメージ」ではないが、絶えず動いている現実世界にまず身体を潜り込ませてみながら、現場で感じた、あるいは捕まえようとしたイメージの本質を見究めようという真摯な態度さえあれば「テーマ」は自然に見つかる。また向こうからやってくるはずだ。案ずるより産むが易し。まずは「現場」に行ってみよう。(p.73)



河本英夫のオートポイエーシスに通じる。テーマは言葉で表されるものとして出てくる場合、それは「観察者」によって認識されているものである。ここでは、それは撮影するという「行為」の連続によって産出されてくるものによって観察可能なものになっていく。絶えず動いている現実世界と共に、その中で行為することによってテーマができてくるから、そのテーマは被写体を含む世界を捉えたものになるだろう。うまくいけば。。。

また、「絶えず動いている現実世界」に「身体を潜り込ませ」るというのは、多少の違いはあるが、マックス・ウェーバーから学んだSachlichkeitに通じるものがあると感じられた。少なくとも、私にとってはそれを想起させるものであった。「対象に就く」という姿勢は少なくとも共通している。このことは物事をよく認識するためには必要条件だからだろう。




確かにそこに立ち寄ったという「痕跡」のようなものが感じられるはずだ。・・・(中略)・・・旅先での身体の移動や言葉づかい、人の存在、そして撮り手である私のなにがしかの「経験」を想起させるはずだ。
 旅で人に出会う、本当は普段の生活でそういうことがうっとうしくなり旅に出たはずが、わざわざ人に出会うことになってしまう。そんなハプニングが旅の最大の楽しさなのかも知れない。ブラリと立ち寄った先で、土地の人々と気軽に言葉を交わし写真を撮らせてもらう、そんな自由を喜びたい。旅先で他者の日常と自分の日常をそっと交差させるところにほのかな旅情が生まれると信じている。(p.134)



旅行での写真についてのこうした考え方には共感するところが多い。ただ、説明なしに他人に見せて意味がわかるようなものにはなりにくいとも感じている。それだけのものがそれなりの割合で撮れるとすれば、かなりの腕前なのではないかと思える。技術的な問題よりセンスの問題として。

まぁ、いずれにせよ「絵葉書のような写真」だけではなく、こうしたものを撮ろうとすることは旅においては大切なことだろう。旅と撮影を楽しむ上で。

要するに、

「旅で写す」のではなく「旅を写す」。旅そのものを写していくという考え方でいけばもっと楽しくなる。(p.137)



ということかな、と。

風景写真や建築写真などは、ある程度の下調べや事前のコンセプト(テーマ設定)などが必要な面もあると思うが、出会った人や街角でのふとした出来事などを撮る場合には、むしろ以上で引用した文章のような姿勢の方が適しているように思われる。
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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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何度撮り直しても、かわいく写りません。私の携帯のカメラ機能のせいですか?(P70何度撮り直しても、かわいく写りません。私の携帯のカメラ機能のせいですか?(P701iD)かわいく写るおすすめ機種を教えてください。(続きを 健康ロハス館【2007/09/06 01:52】