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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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尾形勇、岸本美緒 編 『新版 世界各国史3 中国史』(その3)

 こうしてみるならば、「北虜」と「南倭」の活動は、銀の流れを通じて深く結びついていたことが知られよう。この両者の活動がともに1550年代に頂点に達した、という時間的な一致は偶然ではない。北方の緊張が高まるほど銀の北方集中は強まり、国内の銀不足が深刻化するほど密貿易の利益は増加する。そうした動きのもと、北方辺境でも東南沿岸でも、暴力的抗争と商業的利益が表裏をなす活発な市場が広がり、漢人と他民族とを問わず、利益に引かれた人々がそこに流れ込んでゆく――当時の官僚鄭暁は「昔は夷人が中華にはいったが、今は華人が外夷にはいる」と指摘しているが、そのような華夷わかたれぬ辺境人の世界が形成されつつあったのが、この時期であった。(p.276)



この北虜南倭の一体的な結びつきについての洞察は、未だあまり中国史について詳しくない私が本書から得た一番大きな収穫だったと思う。

このつながりを大雑把に言うと次のようになるだろう。

1550年代のモンゴルの侵入により、北部に大量の軍隊が必要になり、そのための食料の確保が必要になった。そのために銀が大量に必要になり、中国全体として銀不足の状態になった。しかし、ちょうどその時期、世界的には銀の増産の時期であり、日本や新大陸の銀が流入した。しかし、明は海禁によって輸入を制限したので、密輸が大々的に行われた。それが倭寇によってなされた。
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