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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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河本英夫 『システムの思想 オートポイエーシス・プラス』

特に芸術の領域では、ある作品をいったいどのように生み出すのかという創作過程、ポイエーシスの問題がとても重要なはずです。ところが、ほとんどの芸術理論は、できあがった芸術作品をどう解釈するのか、という点にばかり注目して、制作の過程そのものについては沈黙してしまう。(p.230、強調引用者)

 芸術のポイエーシス論は結局、レトリックのプロセスに落ち着いてしまう。・・・(中略)・・・しかしですね、芸術の制作プロセスがおそろしく複雑なことは誰もが知っています。・・・(中略)・・・コンセプトにもまして感覚や知覚の動性、身体の特異な緊張、エネルギーが作動する。でも、こういう事態に対して、従来のポイエーシス論は沈黙してしまいます。
 なぜかと言うと、美術史学でも芸術学でも、もっぱら傑作しか扱わないからです。・・・(中略)・・・あらためて、身体を通じた知覚や感情の動きの根源を捉える必要があります。(p.231、強調引用者)


これは西洋近代美術史の研究者、前田富士男氏と河本氏の対談における前田氏の発言である。

美術研究はもっと制作プロセスに目を向けるべきだという意見には大いに共感を感じる。現段階の私は従来の美術史の言説もしっかり学ばなければならないところにあるが、こうした見方も同時に持ちながら学んでいこうと思う。これは絵画や彫刻、建築などの作品を鑑賞する際にも生かされると思うので。

実際、私の考えでは建築という芸術作品は見るものであるだけでなく体感するもの、つまり「空間を体感するもの」である。そうした捉え方と上記の発言は何某か繋がっていると思う。
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