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アヴェスターにはこう書いている?
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田岡俊次 『北朝鮮・中国はどれだけ恐いか』(その2)

 日ごろは脅威を最大限にプレー・アップする米国防当局者など米高官が、今回(引用者注;2006年の北朝鮮の核実験)に限り「ダウン・プレー」に努めたのは奇妙だが、これには三つの理由が考えられる。
 ・・・(中略)・・・
 第二の理由としては、「日本の核武装阻止」が考えられる。米国では「日本が核武装し、やがて米国の脅威となるのでは」との警戒心が1970年代から強く、日本人から見ると偏執的とすら感じられる。自国が経済大国で軍事大国だけに、日本のような経済、技術大国はいずれ軍事大国になるはず、と考えがちだ。また一般の米国人が日本について知っているのは第二次大戦の映画と身の回りの工業製品だから、その二つを結びつけて悪夢を描くのかもしれない。
 93、94年に北朝鮮の核開発が問題となり、北朝鮮がNPTからの脱退を声明したり、留保したりして緊張が高まっていた当時、米議会ではタカ派の議員、政府高官たちが、「北朝鮮の核開発を放置すると、日本がそれを口実に核武装する」と論じて北朝鮮核施設の攻撃を主張した。米国民に「北朝鮮の脅威」を説いても印象は薄いが「日本が核武装する」と言えば耳目を集めるからだろう。今回北朝鮮が核実験を行った際、私はCNNを見ていたが、その第一報から1分もたたないうちに、「これで日本は核武装に向かうか」という議論が始まり、「米国人は北朝鮮より日本を警戒しているようだ」と苦笑した。日本が核武装に走るのを防ぐためには、「核実験は失敗」との印象を与える方が得策とも考えたのだろう。(p.67-68)



日本のマスメディアでは、アメリカの中での日本脅威論については表面には出てこない。イギリスにも日本の核武装を憂慮する人々がいたようだし、日本の軍事力に対しては国内のメディアから受ける印象よりも遥かに強くこうした懸念がもたれているということは認識しておいて良いだろう。

もちろん、逆に日本に武装させて米軍の肩代わりをさせ、財政的な負担も日本に引き渡すという傾向も同時に見られる。「日米同盟の強化」と言われているのは、まさにこの路線に乗ることであり、在日米軍の縮小に合わせて、それを補う戦力としてアメリカは日本の自衛隊を活用しようとしている。

この二つは日本が核武装しない限りは必ずしも矛盾するものではない。しかし、核武装をすれば話は変わってくる可能性があるという認識は持っておくべきだろう。また、核武装しなくてもアメリカにおける日本への警戒感は高まることになり、両国の外交関係にも多少の緊張が生じることにもなりうることも然り。

その上、これだけ日本全国「財政赤字」や「財政破綻」の危機が取りざたされる中、軍事力を増強することは財政負担もふえるということも銘記すべきである。日本のマスメディアは憲法や軍事について議論するときに、財政の議論をしないのだが、これは明らかに判断を誤らせることに繋がるものである。




日本でも建築基準法を改正して、ビルに地下室を設けることを義務化し、地下は固定資産税の課税対象としない、などの優遇措置を取るべきではと考える。これは他の防衛策とちがい、戦争がなくても物置きや駐車場などに十分役立つという利点がある。(p.84)



核ミサイルによる被害を抑える防衛策としては、こうした方向のものはあってよいだろう。原発震災にも対応できればなおよい。

ただ、地下の固定資産税を非課税措置によって促進するというのは、あまり適切なやり方ではなかろう。
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