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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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山崎雅弘 『歴史戦と思想戦――歴史問題の読み解き方』

 端的に言えば、権威主義的性格の日本人にとって、「大日本帝国」は今なお、自分の求める要素をすべて高い次元で備えている権威のパッケージであり続けています。(p.136)


本書によると「歴史戦」を主張する人々は、「日本」という概念の多義性を利用して(「日本国」と「大日本帝国」という大きく異なる理念や制度を是とする国をその都度都合よく「日本」という言葉に含ませて)誤ったトリッキーな議論を展開する。彼らは「大日本帝国」の価値観・理念に自己同一化しており、その自身の立場から発言していると考えると整合的に理解できる。この点は本書を読むとよく整理される。「大日本帝国」に自己同一化してしまう一つの要因としての権威主義的性格などについての指摘も、本書では十分に実証的に示されたわけではないが、論理的な筋道は明確に見せてくれる。



 クシュナーによれば、当時の日本政府は日本に有利な記事を書かせるために、ウィリアム以外にも複数のアメリカ人ジャーナリストを雇用し、資金の提供を行っていました。
 この歴史的事実を見て、現代の「歴史戦」でも似たような事例、つまり「日本人が書いた文書であるかのように日本の残虐行為を否定している」外国人が何人かいることを連想した人がいるかもしれません。日本政府から直接的に雇用される関係にはなくても、結果として「歴史戦」で「大日本帝国」を擁護する側に立って言論活動を行い、南京虐殺などの残虐行為を「日本軍は行っていない」と主張する外国人が存在しています。
 ところが、不思議なことに、そのような外国人は見たところ、母国語でそのような情報を発信する作業をしておらず、日本国内での言論活動に留まっているようです。(p.230-231)


こうした言説を垂れ流している外国人としては、本書にもしばしば登場するケント・ギルバートなどが想起されるが、彼らは日本語以外で発信していないという指摘は興味深い。

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