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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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荻上チキ 『いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識』

社交性が高く、周りの仲間を味方につけるスキルのある者が、特定のターゲットを選んで攻撃を促す傾向がある、ということです。(p.53)


なるほど。確かに、周りの人間を味方につけるスキルというのは、自分自身が見聞してきた事例を考えても、いじめの加害者にとっては重要な能力であるように思われる。ただ、特別に高いスキルは必要とされないように思われ、それも重要なポイントなのではないかとも思う。その辺のことを示すデータはないのだろうか?



 このように、時間をかけていじめは育っていく。そのことを踏まえるからこそ、いじめ対策においては、早期発見・早期対応が重要になるわけです。アンケートにおいて「ほとんどいじめがなかった」と答えるクラスでは、先生が生徒と良好な関係を構築しており、それゆえ、いじめに早期対応できている傾向にあります。だからこそ、残酷ないじめの発生率が低く抑えられているのです。
 大きないじめ自殺事件が取り上げられた後に、そのいじめについて様々な調査が行われると、自殺に至るほどの大きないじめに発展する前の段階からいじめが存在していたことが明らかになることがほとんどです。報じられるような大きないじめの背景には、そこまで育ってきた様々ないじめの蓄積があり、それに対処できなかった経緯がある。(p.54-55)


いじめという現象は時間をかけて育っていく。だからこそ、早期発見・早期対応が重要となる。そのためにはもともとの教師と生徒たちとの関係性が良好であることが重要な意味を持つ。論理的に理路整然としかも簡潔に説明しているので、明確な理解が得られる。

今この個所を見直して思うのは、いじめという現象もオートポイエーシスである程度説明できるのではないかということである。



 いじめを理解するためには、「善」「悪」の区別のほかに「アウト」「セーフ」の区別があることを知っておく必要があります。
 いじめは「悪い」ものだけれども、ここまでは「セーフ」。
 いじめは「悪い」ものだけれども、今は「セーフ」。
 と、程度や他人の目線から、どこまでならやっても怒られないかを判断しているのです。(p.128)


善悪のほかに「アウト/セーフ」の区別があるという指摘は、非常に参考になった。善悪で判断すれば悪になることでも、アウトでないことは調子に乗ってやろうとする馬鹿者がいる。

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