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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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山本紀夫 『トウガラシの世界史 辛くて熱い「食卓革命」』

しかし、イタリアで聞いたところによれば、現在トウガラシはイタリア南部で利用がさかんだが、北部地方ではさほどでもないといわれる。その一因は、気候に関係があるかもしれない。というのも、イタリアは南北に長い国であり、北部は緯度も高くて一般に気温が低いので、そこではトウガラシの栽培が容易ではないと考えられるからである。
 このイタリアで、とりわけトウガラシ利用で有名なところが、南部のカラブリア地方である。……(中略)……。
 こうして見ると、ンドゥイヤもモルゼッロも肉や内臓を使っていることからトウガラシはその臭みをとるために使われているのかもしれない。また、これには南イタリアの貧しさも関係しているのかもしれない。じつは、イタリアのなかで南イタリアはもっとも貧しく、そのせいでマフィアが暗躍したり、治安も悪いことで知られているのだ。そのような貧しさのなかで、残りものの内臓などを使うトウガラシ料理も生れたのではなかったかと考えられるのだ。(p.63-72)


最後に述べられている仮説は興味深い。歴史的に見ると南イタリアは貧しい地方だったとは言えないと思うが、いわゆる大航海時代になり、地中海世界の内部での交易の重要度が低下すると、南イタリアの交易の場としての重要度も下がっていったと考えられる。そして、まさにその大航海時代にトウガラシはヨーロッパに入ってきたのであった。したがって、例えば、南イタリアが「没落」しつつある時にトウガラシが入ってきて、残り物を活用するのに適した香辛料としてトウガラシが普及したという経過であったとすれば、本書の仮説が示していることは妥当ということになる。

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