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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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野嶋剛 『台湾とは何か』(その2)

 明治維新を経験した日本は、欧米からの制度や技術の輸入による近代化を成し遂げ、清朝を戦争で打ち破り、台湾経営に乗り出した。日本の統治は苛烈なものだったが、日本が台湾に移植したものは、日本自身が学んだ近代だった。そこでは、限界はありながらも、言論の自由や法の支配、教育の普及、行政の平等主義などが実現され、統治50年を経験した台湾には、そのエッセンスがすでに根づいていた。台湾の人々のなかには自らを日本人と見る人もいれば中国人とみる人もいたが、共通するのは、近代人になっていたことだ。
 日本が去り、中華民国がやってきたとき、台湾の人々は「祖国復帰」を本気で喜んだ。しかし、その期待はあっという間に裏切られる。大陸の中国人は、前近代の世界に生きていた人々だったからだ。(p.240)


大胆に単純化しているが(様々なものを捨象してしまったり、多少の誤認を導く要素もないわけではないが)、当時の台湾の人々が大陸から来た中国人に対して感じた違和感の原因を非常に分かりやすく説明していると思われる。

ある意味では、現在でも台湾の人々の多くが、大陸の人々に対して同様の違和感を感じ続けているように思われる。(台湾の人々が中国の人びとよりも韓国や日本の人びとに対して、よりシンパシーを感じる場面は少なくないと思う。少なくとも私の知る「天然独」の人々にはほとんど当てはまると思われる。)



 民進党を勝利させ、国民党を敗北させたのは「台湾は台湾」と信じる人たちの群れであった。台湾に生きる人がそう考えているのであれば、我々もその政治的現実を受け止めるべきである。そのうえで、台頭した大国・中国とどう距離を取るべきか、どのような政治体制が台湾にふさわしいか、中台関係の平和的解決や安定的マネジメントの解答がどこにあるのか、といったテーマを積極的に議論していきたい。そこに立場や意見の分岐があることは極めて健全なことである。不健全なのは、何も考えないことであり、思考停止を続けることだ。(p.259-260)


同意見である。

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