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アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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「ツァラトゥストラはこう言っている?」の姉妹編。日々読んでいる本から気になった箇所をピックアップして自由にコメントするブログ。

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ポール・タフ 『成功する子 失敗する子 何が「その後の人生」を決めるのか』(その1)

データを目のまえにすべて並べ、それぞれの子供についてサイモンのスコア、過去の貧困度合、アロスタティック負荷の三つを見てみると、三つの数値には相関があった。困窮した暮らしが長いほどアロスタティック負荷は大きく、サイモンのスコアは低い。しかしここで驚くべき発見があった。ふたりが統計学の手法を使ってアロスタティック負荷の影響を除外すると、貧困の影響も完全に消えてしまった。実行機能の能力を阻害しているのは貧困そのものではなく、貧困にともなうストレスだったのである。(p.54)


サイモンのスコアとは、サイモンというゲームのスコアであり、ワーキングメモリがどの程度あるかということ。アロスタティック負荷とはストレス対応システムが酷使されたことによる身体への影響であり、これによりどのくらい激しくストレスの下で生活していたかが分かると考えられているようだ。

貧困はストレスを生じさせる要因となり、強いストレスにさらされ続けることが実行機能の能力を低下させるという因果関係となっている。



母親の反応の感度が高ければ、環境上の要因が子供に与える衝撃はほぼ消えてなくなるようだった。いいかえれば、質の高い育児は逆境による子供のストレス対応システムへのダメージをやわらげる、強力な緩衝材として働くのである。母ラットの毛づくろいが子ラットを守ったのとおなじように。(p.69)


親が子どもの感情に関心を持ち、共感などの反応を示すような、感情や愛情の交流のある子育てをすることは、ストレスの衝撃から子どもを守る方法。

これは職場などにおけるメンタルヘルスなどにも当てはまるのではないか。理解してくれる人がいる環境とそうでない環境とでは同じストレスがかかっていても受け手にとってのダメージのレベルは大きく異なる。



子供のころの自制心が弱いほど、32歳の時点で喫煙率が高く、健康に問題を抱えている割合が高く、信用度が低く、法律上の問題を抱えている確率が高かった。影響が甚大なケースもいくつかあった。子供のころの自制心のスコアが最も低かった人々は、最も高かった人々に比べて三倍の確立で犯罪にかかわっていた。アルコールやドラッグの依存症である確率も三倍。ひとりで子供を育てている確率は二倍だった。(p.124)


私自身の周囲(職場)を見ると、条件が緩い時期(団塊世代の一斉退職の際に一挙に多くの人を採用したり、バブル期で見境なく採用をしていた時期など)に就職した人と就職氷河期に就職した人とで、違いがあるように感じている。例えば、条件が緩い時期に採用となった人の方が喫煙者の割合が多いように見受けられるし、健康状態も悪いようだ。



ケスラーによれば、ルールをつくると前頭前皮質を味方につけることができる。つまり、本能に突き動かされて反射的に働く脳の部位に対抗できる。ルールは意志力と同じものではない、とケスラーは指摘する。ルールはメタ認知を利用した意志力の代用品である。(p.151)


なるほど。


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