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アヴェスターにはこう書いている?
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マックス・ヴェーバー、カール・シュミット 『政治の本質』
マックス・ヴェーバー 「職業としての政治」より

即ちコブデンのように理解に訴えた時代から、一寸見た所は飾り気のない「ありのままを語る」技術家であったグラッドストーンを経て、現代では、大衆を動かすために、救世軍が使用するような手段を用いて、全く感動的な演説が行われるようになったのである。今日の状態は、「大衆の感動性の利用を基礎とする独裁制」と称しても差し支えあるまい。(p.68-69)


ウェーバーの時代において既にこのような演説の力が重要な時代になったと認識されるような時代となっていたことがわかる。思うに、2010年代はポピュリズムが日米やヨーロッパなどでは目につくという点ではウェーバーの時代と同様に煽動的な演説が力を持っているが、それに加えて、政府が大衆に与える情報を操作することにより、真実を知らせないようにすることで人びとからの反発を回避しながら、少数の政治エリートたちの意思決定によりすべてを恣に決めて行くという手法も広がってきているように思われる。

情報を与えなかったり操作することで権力を維持するという戦略自体は、冷戦時代の東側諸国で使われた常套手段であるが、冷戦終結後に旧西側世界において、旧東側で行われていたことと同様の考え方に基づく統治を、遥かに洗練された仕方で実施するようになったのは皮肉である。



指導者の機関として役に立つためには、その追随者は名望家の虚栄とか自説の主張とかに妨害されることなく、盲目的に服従しなければならない。即ちアメリカの意味の機械(黒幕幹部)でなければならないのである。……(中略)……。この盲目的服従こそ、指導者の指導に対して支払われる所の対価なのである。しかしながら、指導者が、「黒幕幹部」を擁して民主政治を行う場合か、或は指導者のいない民主政治、即ち使命なく、正に指導者たらしむべき内的神智的素質のない「職業政治家」が支配する場合か、そのいずれかを選ばなければならぬ。(p.81-82)


ウェーバーは、この「盲目的服従」という対価を支払っても指導者による指導・支配を是とする。ここで述べられている盲目的服従は官僚(行政スタッフ)に求められているものだろうが、ウェーバーが書いた他の政治評論などの内容も考慮すると、大衆も同様の服従を求められているように思われる。

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