アヴェスターにはこう書いている?
本を読んでいて気になったことなどを徒然なるままにメモしておくブログ。書評というより「読書メモ」。
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笹山尚人 『それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか』

 I社事件からわかるのは、「仕事の上で必要だった」という理由ですべてが許されるわけではないということだ。一見、正当性があるように見える「業務指導による注意」も、度が過ぎれば「言葉の暴力」に変わり、被害者を追い詰めることになる。(p.24)


言葉の暴力によるパワハラは、仕事上の指導などの言動を装って、あるいはそれとある程度一体となって実行されることが多いということは押さえておく価値があると思う。

なお、本書では法的な側面からパワハラの行為が違法とされる場合の基準として「人格権侵害」と「安全配慮義務違反」(そこから発展して出てくる「就業環境調整保持義務違反」)が挙げられている。「業務指導による注意」が人格権を侵害するとき、それは「言葉の暴力」として違法行為と認定される。さらに、そうした言葉の暴力であったり、長時間労働であったり、という状態が長期間続いているのに、それを職場として改善しない場合、「就業環境調整保持義務違反」となりうる。そんなところなのだろう。

私としてはこうした基準を明示して説明されれば、実際の現象に適用する際にそれほど困ることはないように感じるが、本書に対するレビューでは「何がアウトで、何がセーフか」の基準は明確にされていないという意見が散見されるのが気になる。そういう人は、具体的にこの言葉を使った場合はアウトとか、この行為をしたらアウトという事例を要求しているのだろうが、そのような形での提示は仕事上の文脈や加害者と被害者の関係性などによっても異なってくるから、そうして提示の仕方などそもそも無理と考えるべきだろうし、仮にそうした示し方ができる場合でも、5年10年と時間が経過するとその判断基準は徐々にずれてくるから、すぐに書かれた内容が古びてしまうことになる。そうした点からも、個別の事例で線引きをして見せるのではなく、原理原則を理解できるように提示することが重要だと思われる。

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