アヴェスターにはこう書いている?
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文部科学省 『幼稚園教育要領解説』

これにより、幼稚園は法令上、
○幼稚園の教育活動その他の幼稚園の運営の状況について自己評価を行い、その結果を公表すること
○保護者などの幼稚園の関係者による評価(「学校関係者評価」)を行うとともにその結果を公表するよう努めること
○自己評価の結果・学校関係者評価の結果を設置者に報告すること
が必要である。(p.60)


あまり実効性のなさそうな評価制度である。ただ、こうした制度があるということ自体、本書を読むまで知らなかった。



 物を大切にするという気持ちの根底には、それが大切だと思える経験が重要である。したがって、最初から皆の物ということだけを強調するのではなく、初めは遊具や用具を使って十分に遊び、楽しかったという経験を積み重ねることによって、その物へのこだわりや愛情を育てることが必要である。(p.106)


この要領解説も基本的には「お役所の文書」なのだが、その中にあっても、それなりに教育の専門家や教育を仕事としている人からの視点で、なるほどねと思わせるようなことがたまに書いてある。



 幼児期においては、幼稚園や地域の行事などに参加したりする中で、日本の国旗に接し、自然に親しみをもつようにし、将来の国民としての情操や意識の芽生えを培うことが大切である。幼稚園においては、国旗が掲揚されている運動会に参加したり、自分で国旗を作ったりして、日常生活の中で国旗に接するいろいろな機会をもたせることにより、自然に日本の国旗に親しみを感じるようにさせることが大切である。(p.132)


この部分だけが、他より突出して国粋主義的な臭いを醸し出しており読んでいて気持ち悪い。本当にこんなことをしている幼稚園には少なくとも自分の子どもは行かせたくないと思うのが大多数の親の感覚ではないか。この箇所は教育基本法が国粋主義的復古主義者たち(第一次安倍政権)によって改悪されてしまったことに対応する内容だろうが、このように突出させた項目として記述していることは、そうした制約の中にあっての文部科学省の良心的な配慮なのかも知れないとも思える。

善き市民・国民なるものが育つとすれば、それはこのようなイデオロギッシュな洗脳によるのではなく、他人への思いやりなどの感覚を身に付けた上で、自らの権利をよく知り、それを守ることの大切さを知り、その上で他の人にも同等の権利があることを知り、それらの権利をいかにして調整していくのかという難問を自らの問題として捉えるような権利に対する意識の形成があってこそ育つのではなかろうか。

少なくとも、こうした感覚がないようであれば、善き市民・国民とは言えないと私は考える。例えば、自分の権利を放棄し、他人の権利も蔑ろにする人間は、人間的にであれ政治的にであれ、立派な人間だと言えるのだろうか?また、自国の国旗が蔑ろにされるときには怒りを覚えるにも関わらず、具体的な人間(国籍を問わない)が蔑ろにされていることに対しては怒りを覚えないようでは人間として失格はないか?明らかに引用した文の考え方は的を外している



さらに、学校教育法施行規則第24条第2項において、幼稚園の園長は、幼児の指導要録の抄本又は写しを作成し、これを小学校の校長に送付しなければならないこととなっている。(p.231)


小学校から中学校、中学校から高校へはこれに類するものが送られるのだろうとは子どもの頃から思っていたが、幼稚園から小学校にも法令で規定されているとは知らなかった。まぁ、学校を運営する側の立場に立てば、こうした引き継ぎが行われることは必要であり、当然と言えば当然だが。


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