アヴェスターにはこう書いている?
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陳柔縉 『台灣幸福百事 你想不到的第一次』(その2)

1925年春天,中治稔郎就在永樂町二丁目五十二番地<迪化街一段附近>租房子,自創「天母教」,既不屬西方基督或天主教會,也非台灣或日本的傳統教派。中治教主的做法跟特別,既去福建湄洲迎回媽祖,去福州請來城隍爺,也迎請台北寺廟奉祀的關帝爺,再加上日本的天照大神統統都拜,說是要促進台日融合。(p.120)


大正時代の末1925年の春に中治という人が天母教という新興宗教を起こした。そのやり方は特別であり、媽祖、城隍、関羽、天照大神などをすべて拝することで、台湾と日本の融合を促進しようとしたという。

日本による台湾統治においては、大正7~8年頃に矢内原忠雄が言うところの「内地延長主義」、すなわち、台湾の同化政策へと方針転換があった。思うに、この天母教の発想も、こうした政治的な変化と並行しているところが非常に興味深い。



相較於戰後美援時期,大量美國商品登陸台灣,其實,20年代,才是美國貨第一波襲台。電冰箱、雪糕、哈雷機車、米老鼠之外,福特、通用等集團的汽車也來報到。(p.132)


20年代はアメリカ商品の第一波が台湾を襲い、冷凍庫、アイスクリーム、ハーレー、ミッキーマウスのほか、フォード、GEなどのグループの車も来ていたという。こうしたことから20年代前後の台湾の社会の変化、経済的な発展がはっきりと見て取れる。



新竹並非當時台灣最繁榮的城市,但有產地之便,錦水這個地方就有油田,圓圓的油槽,高高的鐵塔油井,既是新竹早年的特色,總督府也在新竹設置了天然瓦斯研究所,新竹會率先建設天然瓦斯充氣站,其來有自。(p.190)


新竹は現在も工業都市というイメージがあるが、その歴史的背景としてはこうした資源の存在があったということか。国立清華大学を卒業した友人がいるが、台湾の大学で理系では最高レベルだとも言われているから、これらのことは一連のこととして相互に関連しあっているのではないか。機会を見て少し掘り下げてみたい。



麥當勞來台前,已在三十多個國家有七千多家分店。1983年底,台灣麥當勞的老闆孫大偉在芝加哥與總公司簽約後,台灣這邊馬上小地震;有農民立委要求政府禁止麥當勞及類似的速食業來台,因其主原料為小麥和畜肉,業者勢必自美國大量且低價進口,將威脅本地的農牧業。不過,經濟部門都表歡迎,認為讓進步的世界性食品業者登台,可刺戟台灣業者提升品質。(p.228)


83年に台湾にマクドナルドが入ってきたとき、農牧業者たちは台湾の農牧業を破壊するとして反対し、マクドナルド及び類似のファストフード業が台湾に来ることを禁止するよう政府に求めた。しかし、経済界は台湾の業者の品質を向上させる刺激になるなどとして歓迎した。

現在の日本のTPPでの議論がメディアで語られる際に取り上げられる図式と同じである。80年代は企業のグローバル化が進み、「多国籍企業」の国境を超えた進出が目立ってきた時代であった。台湾でもこれに対する反応があったことがわかる。



1988年底開始動工,政府和民間又顯得極度焦急。六線一起動工,全台北到處見到工地圍籬,交通到處打結,完工時間卻定得過度樂觀,讓大家有錯誤預期,結果,1992年應該坐上木柵線捷運的夢想,一年又一年跳票,失望程度一年深過一年,捷運被諷刺為「劫運」,連打掉的氣話都出現了。(p.230)


台北のMRTが開通するまでの経過について、1988年に着工し、92年には木柵線に乗れると楽観視していたが、1年過ぎるごとに失望も深まるというありさまで、MRTを捷運jieyunというが、これを同じ発音の「劫運」(意味は「悪運、悲運」)と諷刺されたという。

ちなみに開通したのは1996年であり、着工から最初の線が開通するまで8年を要している。清朝時代に鉄道が開通するときも遅れが酷かったが、地下鉄も(理由は記されていないが)順調にいかず、現在も桃園空港までの路線が同じように予定を大幅に遅れている状況がある。台湾のインフラ整備には意思決定において問題があるのは確かなようである。



除了移動的速度和時間更加精準,捷運一開始的嚴格規則,讓捷運站形成一種嚴肅的場域氛圍,不容隨便,於是,台北人從捷運學會排隊與不亂丟垃圾,體會了次序與整潔之美,更願意自制,於是,捷運也成為改造台北生活文化的重要推手。(p.230)


MRTは厳格な規則を始めることで、駅が一種の厳粛な場としての雰囲気を作りだし、台北人に列に並ぶことやごみのポイ捨てをしないことなどを教えており、生活文化を改造する重要な推進者となっているという。どこまで本当か微妙な感じもするが、なかなか面白い指摘である。

確かに台北のMRTは駅でも車内でも飲食禁止であり、日本の地下鉄よりも行動は制限される。(私もうっかりガムか飴を口に運んでしまったことがあり、ヒヤヒヤしたことがある。)こうした規則は、台北の若い人にとっては特段の抵抗感なく受け入れているように思われるが、恐らく、開通を経験した世代にとってはある程度の教育効果はあったのかもしれない。

ちなみに、台湾のMRTでは小さな子連れなどで乗るとほぼ間違いなく席を空けて譲ってくれる。その辺も加味すると、トータルで見たマナーは日本の地下鉄よりも良いくらいである、ということは付言しておきたい。

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