アヴェスターにはこう書いている?
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札幌市教育委員会 編 『さっぽろ文庫41 札幌とキリスト教』(その3)

 昭和42年2月11日、最初の建国記念の日、道内各地でこれに抗議するキリスト者の集会が開かれ、札幌や小樽では特に大きな集会となった。火付け役となったのは道キ平の運動であったが、集会が終わるとすぐに教会の間で専門機関の必要性が訴えられるようになった。(p.202)


建国記念の日は、日本という国が建国された日は歴史的には明確に示されていないため、建国神話の登場人物で初代天皇とされる神武天皇が即位した日を西暦に換算した日が指定されたというものであり、かなり復古的で国粋主義的な性格の祝日である(明治憲法が制定された日でもある)。これに対してキリスト者たちは抗議する集会を開いたという。

この類の集会は現在も行なわれているようだが、残念ながら大きくニュースに取り上げられることは最近ではあまりないように思う。こうした抗議を逐一行っていくということ、そして、それが人々に知られるということ、こうしたことを積み重ねていくことが重要だと思う。



大国元助

 同13年、27歳で札幌に転居し、南6条西1丁目の創成川畔に居を構え、材木商を始めた。材木の運搬に創成川の舟運を利用できる便利さがあったからである。(p.240)


大国元助は、札幌におけるカトリックの元祖ともいうべき人とされている人物である。明治初期には創成川の舟運もそれなりに大きな役割を果たしていたということか。



 大正8年(1919)11月、大国元助66歳、夫妻は45年間住んだ第二の故郷札幌を離れ、台湾総督府農事試験場勤務の次男・督宅に身を寄せ、同9年7月27日、台北で死去した。なお、台湾で没した植物学者フォリー神父の功績を讃えるブロンズ製の胸像が、大正6年、台北植物園に建立された。(p.241)


次男は台湾総督府で農事試験場に勤務していたということは、札幌農学校の卒業生だろうか?札幌農学校の卒業生には台湾で農業系の事業にかかわった人物が多くいる。



佐藤善七

 特に佐藤、黒澤らはデンマークのグルンドビー牧師の説く三愛主義、「土地を愛し、人を愛し、神を愛す」に深く傾倒し愛土、愛人、愛神の思想に立って酪農従事者の要請を目標とした教育施設、酪農義塾、野幌機農高等学校、三愛女子高等学校、短期大学、大学などを次々に設立し、運営の中心にいて尽力した。(p.252-253)


酪農義塾は現在の酪農学園大学の起源となった。この学校自体がキリスト教とどの程度関係があるのかもやや気になる。



フォリー、ジャン・ウルバン

 フォリー神父は、宗教家としてよりも、わが国の植物を採取研究した植物者として有名である。神父の植物採集の範囲は、広く植物界全体にわたり、ことに人の困難とする苔類、蘚類、地衣類、羊歯類、禾本科を得意としていた。また採集場所は、日本全国はもとより、樺太・台湾・朝鮮・ハワイにまで及んだ。(p.277)


樺太、台湾、朝鮮はいずれも明治後期には日本の殖民地となっており、植民地となったらいち早く伝道をしに行ったらしいことが推察できる。



 大正4年(1915)7月4日、68歳で台湾での急逝も、植物採集のために花蓮港付近の山中で野宿して熟睡中に、鼻孔から蛭が入り、これがもとで急逝したもので、いわば植物学のための殉教であった。(p.277)


かつての自然の調査の過酷さに驚く!



宮部金吾

植物園こそは園長として27年間その存置、充実に力を尽くし、大都市の只中に幽邃清雅の趣きに富む植物園の今日を在らしめ、戦後貫通道路を通せ!との声があった時、断固拒絶したことなどは、円山自然林保護と共に市を挙げて感謝するところである。(p.282)


都市化に抗して植物園や円山自然林を守った功績は大きい。

宮部金吾も札幌農学校関係者としてはかなりよく名前が出てくるが、意外と具体的に何をした人かは語られないように思われる。宮部については、もう少し詳しく知りたいと思う。

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