アヴェスターにはこう書いている?
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謝雅梅 『新視点 台湾人と日本人 女子留学生が見た“合わせ鏡”の両国』(その1)

しかし当時、りんごは戦後日本で売られていた台湾バナナと同様、特別な行事や病気で入院でもしないかぎり、めったに口にできない高価なものでした。だから、台湾人の間では今でも富士りんごの人気は非常に高いといえます。(p.12-13)


70年代頃のこと。現在はポピュラーになっていると著者は言うが、マンゴーや南国っぽいフルーツと比べると遭遇率はかなり低いように思う。



ただ、いつも不思議に思っていたことは先生が授業をしているのに、日本の学生たちが平気でおしゃべりしたり、笑ったり騒いだりしていたことです。(p.26)


80年代末から日本のある私大に留学した著者の経験談。私は大学時代にはこのような光景には出会ったことがない。少なくとも日常的にこのようなことはなかった。これは「日本の」学生の態度というよりは、「学力が低い」学生に見られがちな態度であるようにおもわれる。



 実をいうと、ほんの少し前まで、台湾の教科書には台湾の歴史が書かれていませんでした。もちろん、台湾の歴史の一部である日本の植民地時代の歴史も載っていませんでした。ちなみに、1996年の9月から教科書が大幅に改訂され、台湾の歴史が取り入れられるようになりました。
 中国の歴史を中心に書かれている教科書によって、好き嫌いに関係なく、私たちは中国の歴史イコール台湾の歴史だとずっと思い込んできました。中国の歴史といっても、あくまでも国民党が中国大陸から撤退する前の古い歴史です。つまり、政府は自分の都合で私たちが自分たちの歴史を知る権利を奪ったのです。
 ……(中略)……。
 たとえば、モンゴルは1921年に中国から独立、61年には国連にも加盟し、現在120カ国以上と外交関係を持っていますが、にもかかわらず、96年まで台湾の中華民国全図にはモンゴルがまだ含まれていました。(p.66)


本書の最初の版が出たのは99年なので96年は少し前だが、現在2015年から見ると約20年前のことになる。「台湾の歴史が取り入れられるようになった」というのは、「台湾の歴史が主に教えられるようになった」とは違うということは押さえた方が良いかもしれない。



 もっとも、旧日本軍が戦争中にアジアをはじめとする国々で行ったことに関して、半世紀以上たった現在でも責任を問われつづけるのと同様に、かつて国民党が台湾や台湾住民にやってきたことを私たちの記憶から消すことはできません。ただし、その責任を台湾で生まれ育った二世、三世、四世……に追及するのは、あまりにもかわいそうだと思います。(p.80)


コミュニティの繋がりや帰属意識が存在することなどから、同じ集団に属することによってかつての集団の行為に対する責任が未来の構成員にも課されることがあるとしても、個々の構成員にとっての責任は時間や関係の距離に応じて逓減していくべきだという考え方には妥当性があるように思う。むしろ、二世、三世という人びとが負うべき責任より、実際にやった世代の親の世代や祖父母の世代の責任の方が重いと言える。



 台湾では、ほらを吹くことを「吹牛」、約束を守らないことを「黄牛」といいます。そしていくら道理を説明してもらちがあかない人にあきれること、すなわち「馬の耳に念仏」を「対牛弾琴(牛に琴を弾いて聞かす)」といいますが、逆に相手から「牛脾気(頑固で強情)」といわれるかもしれません。そのほかにも、「牛頸(大きな苦労)」などがあります。(p.133-134)


台湾を象徴する動物は牛であり、牛をモチーフにした言葉が多いらしい。



 台湾の農業がまだ機械化される前の1960年代、70年代には、農作業はすべて水牛でやりくりされており、牛がいないと農作業ができないほど人々は牛に頼っていました。(p.134)


台湾の少し古い絵などにも水牛が描かれたものが結構ある。70年代でもまだ水牛が活躍していたとは驚いた。



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